パンケーキはブスの食べ物

あくまで可愛いのはパンケーキであってわたしではないのだ。

持ちつ持たれつ

英語ではギブアンドテイクとか言うやつ。

 

誰かのためにがんばったり、支えたり、何かを与えたり。

そういう行動は結構簡単にできる。

たとえば、たった一分黙祷をするだけでも、ギブは発生する。

誰にささげているかもわからないギブが、世の中にはたくさんある。

黙祷なんかしてないで、南三陸のわかめや福島県のお米を買いなよ。

私は地元銚子のわかめとコシヒカリを食べるよ。

銚子も被災地だった。

 

 

あたたかい気持ちやプラスになるモノを渡した相手から、

必ずしも返ってくるわけじゃない。

全く別のひとから、思わぬ形で返ってくるかもしれない。

 

 

 

塾講師の私が、あと10日で終わる。

 

両親には、進研ゼミをやらせてもらったり、塾に通わせてもらったり、

教育にはお金をたくさんかけてもらってきた。

そうして、いま千葉大学にいる。

 

大学生になってから、塾講師のアルバイトを始めた。

2年と9か月続けたこの職場で、

15人くらいの受験生を担当した。

最初の1年目はダメだったけど、2年目3年目は全員第一志望に合格していった。

保護者からとても感謝された。

姉弟で担当した家庭からは、神扱いを受けているらしい。

どうやら週1ペースで私の話をしているそうだ。

「全然怒らないしニコニコしてて英語わかりやすいけど、たぶん怒ったら怖いよね。あと宿題多くね?」みたいなことを言ってるってママからきいたぞ。

 

自分が受け取ったものを、私は充分誰かへテイクできたと思う。

いままで、うちの教室で「すごい」「師匠」と呼ばれてきたひとは、

誰も彼も男の人ばかりだった。

そしてプリントやデータを残していった。

私は、女の子で、ひとつもそんなもの残していない。

全部あるものを活用して、あとはヒューマンスキルで

生徒のモチベーションを煽って、

「自立」をテーマに授業してきた。

たぶん、誰の記憶にも残らない。

もちろん「すごい」なんて呼ばれないだろう。

だって、女だから。

男の人は年下の女の人が実力を持つのを認められない。

絶対に認められないんだ。

心のどこかで、「でも俺の方がすごい」って思ってる。

 

だから、担当した生徒が、高校生になったとき

「あの塾の先生はよかった」と感じたり、

やがて大学生になったとき

「塾講師になってみたい」と感じたりしてくれたら

それで十分だな、と思う。

 

 

私のギブが、いつか誰かにテイクされたらいいなと思う。

世の中はいつもめぐりめぐっているのである。