パンケーキはブスの食べ物

あくまで可愛いのはパンケーキであってわたしではないのだ。

既存の引き出し、新規の引き出し

「いまあるなにかをかえる」よりも

「いままでにないものをつくる」ことのほうが、

ずっとずっと難しい。

1を10にするよりも

0を1にするほうが、難しい。

1から9までの数字よりも、「0」の概念のほうが

後に発見されたように、

ゼロベースというのは、そう簡単にはいかないのである。

 

私は、今、ゼロからイチになる作業から逃げたくて

どうにか今まで持ち得た武器をひっぱりだして

ごまかそうとしている。

大学受験とか、バイトの経験とか。

「自分のやりかたはどうだったかな」なんて、

過去の記憶に検索をかけて

仕事をどうにか効率よく合理的に進めようとしている。

無理である。壁にぶちあたっている。

結局効率よくないし、無駄な工数をかけているし、

精度も悪いのである。

先輩のお荷物で、手間で、もー、サイアク。

先輩がせっかくおひる誘ってくれても

愚痴っちゃうし、暗い顔しちゃうし、泣きそうになる。

 

記憶が詰まった既存の引き出しを何本も何本も開けては、閉じる。

欲しいものを探してみても、一向に見つかる気配はない。

 

 

「先人たちの努力がいまの会社を作っている」って、

今日ランチをとってるときに先輩がゆってた。

いま、めちゃくそ大手と取引してるのけど

きっと最初に取引しよう!って考えた人は

めちゃくそ大変だったと思う。

だってビッグネームじゃない企業でさえ嫌な顔して門前払いするもん。

大手とか、もっと大変だったと思う。

 

今までのやり方が通用しない環境になった4月から3か月が経った。

ほんとーにつらいなって思うことや

もっと楽したいなって思うことが、

毎日毎日たくさんある。

しかも再現性がある。

楽しい事や嬉しい事よりもそっちのがおおいし

同じ辛さを何度も味わうから、

全然前に進んでいる気がしない。

 

どーしてこんなに悩まなきゃいけないんだろー、って思う。

てか自分、悩みすぎだろーとも思う。

悩みなく仕事してるひとなんてきっといないけど、

私と同じくらいの手取りでいい感じに事務仕事してるひと、

白金台のバルコニーつきマンションで揺れるカーテンを眺めながら

紅茶飲んでゴールデンレトリバーの背中を撫でて暮らしてるようなひとが

世の中には確かに居る。

「扶養内で働きたい」って言っておこづかいかせいだり

自由が丘に住んでたり、ずるいよ。

こんなにあくせく働いて、何を目指してるのかわからなくなる。

田舎に帰りたい。

出生という既存に憧れる。

 

既存クライアントを引き継いだ同期を見てると、うらやましくなる。

わたしいっこも引き継いでないしちょっと出遅れてるかなって焦る。

新規クライアント攻略のが難しいし辛いからやりたくない。

 

新規の引き出しに中身を詰めるために、今日も仕事をする。

宝物はおろか、ガラクタでさえ手に入らないまま、

サンマルクカフェでアイスカフェラテを飲んで、

あーあ、なにしてんだろ、必要な苦しみだけど、できれば経験したくないなあ

なんて考えて、途方に暮れて、時間が過ぎて、1人で泣く。

 

 

毎日試行錯誤して、全然成長してる実感もなくて、

ひとに迷惑をかけて、失敗して、怒られて、ちょっとさぼってみたりして、

それでも毎月毎月保障された給料が出て、

泣いて、苦しんで、美しくもない仕事に携わって、

みんな出来る当たり前のことを「よくできたね」って褒められて、

でも社外のアラサーおじさんたちには

「甘い」とか煽られたり叩かれたりして応援されなくて、

がんばりたいけど、がんばったらつらいし、

仕事に時間を割けば医療費がかさむし、

わたしは、果たして、誰に歓迎をされ、誰に求められ、

どの程度評価され、強み弱みを握られているのか。

整合性もとれなければ客観的事実も正常な把握が不可能だ。

 

 

新しい物事へ取り組むことは大変だ。

 

 

「いまあるなにかをかえる」よりも

「いままでにないものをつくる」ことのほうが、

ずっとずっと難しい。

 

いままでにないものをつくったうえで、かえていく。

 

そんなことがいつかできるようになれたら。