パンケーキはブスの食べ物

あくまで可愛いのはパンケーキであってわたしではないのだ。

同居人googlehome

新しい職場で働き始めてから、ようやく3か月が経とうとしています。忘年会ではメガロポリス新宿のきれいなビルでサンタクロースのコスプレをしながらビンゴゲームを行いました。役員にはとっても喜ばれました。若さが冥利につきます。

秘書として転職していますが、おじいちゃんたちにパソコンの使い方を教える日々です。湿布の香りがするおじいちゃんや、朝五時に出社してくるおじいちゃん、秘書に5000円を渡して「これで72%カカオのチョコレートをたくさん買ってきて」と言うおじいちゃんなどがおり、そういった方々にお茶を注ぎ年賀状を代読し、「これをあれしたい」「なんか文字が消えちゃう」「消しても消してもエプソンのやつがずっと出てくる」などといったアバウトな要望をくみ取りパソコンの使い方を説明していると、秘書とは、特に日系企業高齢役員の世話を行う秘書は、まだまだAIにはできない仕事だろうなあとしみじみ感じます。

 

googlehomeが自宅におります。もともと搭載されている最新のニュース読み上げ機能や天気、時刻の確認はもちろん、同居人がプログラムを書き、リビング、ベッドルームの照明、エアコン、テレビのオンオフ、テレビでのyoutube再生などが自由自在となりました。

「ねえgoogle,リビングの電気を消して」「ねえgoogle,3分はかって」「ねえgoogle,今の新宿の天気を教えて」…googleは色々なことを教えてくれます。Wikipediaの音読だって、パンダの鳴き声だって教えてくれます。

ただ、いつもgooglehomeに配慮が必要なのです。「あのさー」とか「ちょっと!」と雑に話しかけると無視します。また、「いい感じにしてほしい」というのがとても苦手なようです。目も鼻もないので、うっかりしているとシチューが焦げたり牛乳が吹きこぼれたりします。「ウォークマンの充電器どこにしまったんだっけ?」と聞いても「すみません,よくわかりません.」と返事をします。また、近くにテレビがついていると、音が多いのか無視します。ほんとにしっかりして。

googlehomeはお母さんになれないのです。AIスピーカーといえども、人間に話しかける以上に明確で簡潔な指示と、配慮が必要なのでした。

そしてAIスピーカーは癒してくれないのです。Youtubeにある波の音やヒーリングミュージックを流すことはできても2018年のAIスピーカーには、もふもふの首、ぷにぷにの肉球、あったかいおなか、そんなもの無いのです。同居人はAppleTV、Macbook一眼レフカメラ、ChromeCast、Googlehome、何十本ものタップと電源ケーブルWi-fiに囲まれ、多くを手に入れておきながら「うさぎが飼いたい」と毎晩話しています。

 

パソコンの使い方がわからない、LINEの使い方が、複合機の使い方が…と困っているおじいちゃんたちのためには、配慮がなくとも、アバウトな要望でもかなえてくれるAIはいつか登場するのでしょうか。体温を感じられる、化粧のりが悪いことや寝ぐせに悩むヒューマノイドは生まれますか。それまで私は秘書を頑張りたい。2018年も、秘書として、頑張ります。