「嵐としてやり残したことがある」とずっと思っていて欲しい
ARASHI - Love so sweet : Reborn [Official Lyric Video]
「伝えきれぬ愛しさは花になって街に降って」の後、ずっと画面に花が降ってるのかわいいね
Love so sweetが生まれ変わって公開された。
「嵐」が国民的アイドルと呼ばれ始めた頃の一曲。今だってMステや紅白歌合戦のメドレーに組み込まれ、20周年ツアー「5×20」ではアンコールとして披露され、参戦するたびに映像が更新されていった曲。
「伝えきれぬ愛しさは花になって街に降って」と歌う嵐からの愛が、5大ドームに50回、毎回毎回形を変えて降ってきた。
嵐は2020年12月31日をもって活動休止に入る。
発表がされてから、気持ちに折り合いをつけて、インスタやテレビを楽しんできた。
そして2020年5月14日金曜日、あるいは15日土曜日、私は嵐に新国立競技場で会えると思っていた。
それがどうだ。公演は日付未定の延期になり、去年「後輩に託す」と宣言したワクワク学校が、毎週土曜日に配信されている。こんなの思い描いていた2020年じゃない。話がちがう。ファンクラブに加入してしっかり年会費を払っているのに、会報は来ない。FCっぽい還元といえば、ワクワク学校が500円オフになったくらいじゃないか。どうしてくれる。ファンと嵐の2020年は何にも計画通りに進んでいない。
Apple MusicもNetflixも契約して、InstagramもTwitterもyoutubeもチェックして、ファンは、嵐を見届けている。
5人が、5人の手で、嵐を殺そうとしているところを、じわじわと嵐が死んでいくのを、見届けている。
5人は、新型コロナウイルスで外出自粛になってから「何か僕たちにできることはないか」「残念なことですが」と最近何度か言葉にした。
残念?でも表情は全然変えない。二宮くんなんて全然気持ちを見せない。結婚したときの記者インタビューの時だって、そうだった。ずるいよ。さすが、アカデミー賞最優秀主演男優賞。演技派の自担。感情を揺さぶられている演技なんかすぐにできるだろうに、怒ったら一番怖いなんて言われたりするのに、なんだよ。スカしちゃって。5人で命がけで話し合って、人生全てをかけて、「国民的アイドルの嵐のメンバー」として、いつでもどこでも立ち振る舞って。そうして、すぐ爽やかな笑顔を振る舞って、みんなを幸せに、楽しい気持ちにしてくれる。安心させてくれる。
ファンよりも辛いのは5人のはずなのに、どうして悲しみや苦しみを全く出さないでいられるの。
もしかして本当に、辛くはないの。
2020年、嵐には後悔に後悔を重ねて、思い描いていた最後の1年を何にも叶えられなくて、300万人のファンがみんな悲しんで、オリンピックで限定復活とかもしないまま時が過ぎて、そして5人も「やり残したことがある」ってずっと思っていてほしい。心の奥底に仕舞い込んだ宝箱を、「あの時やり残したことがあるから」って、いつかもう一度手にとって、開けて、一緒に楽しんでほしい。
もう国立競技場のコンサートなんてできなくていい。
できなくていいから、
当選メールを、応募した人全員に送って、
そして数日後にコンサート中止のお知らせも送って、
そうして、そのまま、私たちファンを、
「本当だったら国立で嵐に会えるはずだったのにね」って
優しい毒に永遠に漬け込んでほしい。
嵐はいつだって優しい。
私たちに寄り添い、励まし、愛を注いでくれる。
私たちの2020年がまた過ぎていく。
こんな散々な気持ちで最後の一年を終わらせたくない。
明けない夜は無い。二重否定。つまり強い肯定。
また嵐に会いたい
信じることが全て
嵐 - Love so sweet [Official Music Video]